相続税のきほん(その1)
2023.9.8
こんにちは。相続コーディネーターの古丸です。
今回からは相続税のきほんのお話しです。
「相続税のきほん」3つのテーマ
①相続税の計算の流れを体験しよう
▶ポイント… 「基礎控除額」と「課税遺産総額」
②配偶者がすべて相続は一番お得?~配偶者の税額軽減~
▶ポイント… 一次相続と二次相続の両方を考える
③相続税のかかる財産とかからない財産がある?
▶ポイント… 正しい相続税の対策を考える
それでは相続税の計算の流れをみてみましょう。
相続税とは
- ▶遺産総額が基礎控除額を超えなければ相続税はかからない
- ▶相続税を負担するのは、亡くなった人から財産を受け取った人
- ▶遺産の総額と法廷相続人の人数を把握できなければ、相続税がどれだけかかるか分からない
【参考】相続用語の確認
被相続人 :亡くなった人のこと(相続される側の人)
相続人:被相続人を相続する人のこと
法定相続人:民法の規定により相続人となる人のこと
遺贈:遺言によって、遺言者の財産の全部または一部を贈与すること
相続税は、相続財産のどの部分に課税されるのでしょうか。考え方は次の図の通りです。
「課税遺産総額」から相続税の総額を計算します
ポイントとなる基礎控除額の算出の仕方を表にまとめてみました。
3,000万円+600万円×法定相続人の数
▶相続財産が基礎控除額を超えた場合に相続税がかかる
法定相続人の数 | 基礎控除額 |
1人 | 3,600万円 |
2人 | 4,200万円 |
3人 | 4,800万円 |
4人 | 5,400万円 |
5人 | 6,000万円 |
【参考】法定相続人は何人いるの? 【「相続のきほん」講座の復習 】
- 1. 配偶者は必ず相続人になります
- 2. 血族相続人は相続になる順位が決められています
- 先の順位に該当する人が誰もいない場合には、次の順位に該当する人が、順繰りに相続人になります
- 3. 養子がいる場合の法定相続人の注意点
- 4. 法定相続人のうちに養子がある場合は、基礎控除額に制限があります
- (1)実子がいる場合・・・基礎控除に数える養子は1人まで
- (2)実子がいない場合・・・基礎控除に数える養子は2人まで
- ※養子縁組をして基礎控除額を増やすには制限があります
次回からは相続税の計算の流れについてお話しします。