遺言書を作成する前に考えておきたい3つのポイント(その2)
2025.4.1
こんにちは。相続コーディネーターの古丸です。
今回は、前回に引き続き遺言書を作成する前に押さえておきたい重要な3つのポイント中から、3つ目のポイントについてご説明します。
■3つ目のポイント:財産を分かりやすくリストにまとめる
遺言書を作成する前に、ご自身の財産をしっかり整理し、リストにまとめることが大切です。次の手順で進めてみましょう。
①財産の内容を書き出す
まず、金融資産であれば「〇〇銀行、普通預金」、不動産であれば「土地、さいたま市浦和区〇〇」、生命保険であれば「〇〇生命、終身保険」といった具体的な内容をリストアップします。ローンなどの債務がある場合も忘れずに記載しましょう。
②それぞれの財産の現在の価格を記入する
財産ごとに、現在の残高や評価額を記載します。生命保険であれば死亡保険金額を確認しましょう。
➂財産を誰に残すかを決める
前回お伝えした2つのポイントを思い出しながら、どの財産を誰に残すかを考えましょう。その際、家族全体のバランスに配慮することが大切です。過去に家族に金銭的な援助をした場合や、それぞれの現在の生活状況にも目を向けてみてください。
財産リストを作成すると、遺言書の作成に進めるように財産の分け方を事前にしっかり考えることができるだけでなく、相続税がかかるかどうかも確認しやすくなります。このことからも、財産リストの準備はとても大切といえます。
それでは、これまでの3つのポイントのおさらいです。
1.相続準備の目的をはっきりさせる 誰のために、どのような目的で相続準備をするのかを明確にすること 2.必要な相続対策を確認する ①分割対策、②節税対策、③納税対策、この3つの中で必要なものを見極めること 3.財産リストを作り、分け方を決める 財産をしっかりリストにまとめ、誰に何を残すか具体的に決めること |
次回は、財産リストの作成方法について、相続税の確認もできるようにもう少し詳しくお話しします。2つ目のポイントである必要な相続対策を確認できるように、しっかり理解しておきましょう。